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彼岸過ぎまで [たび]

彼岸花咲いている田んぼのあぜ道
遊びながら歩いた秋の日
日暮れに背中を押されながら

子供だったぼくらは
何かにとりつかれたように
遊び疲れるまで
ゲーム等なかった時代
自然が唯一の遊び道具で
秋は一番楽しい時間だった
栗を拾い空き缶で煮て食べた
木に登ってアケビをとった
庭先のナツメを失敬し
柿の実を竿で盗った
短い秋を精一杯
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