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凄まじきものとして [ものかたり]

時間は待ってくれない、だけど時間に追い回されたくはない。年を経て時の流れが速くなると余計に無理に時間に追いつこうとしないようにしている。真冬に雪をかぶってぶら下がる柿の実のようにみじめに見えようとも、時を違えてもそのままでいる。冬の日の陽光の温かさにふっとため息をついて、なんでもいいもう二度と春は来ないとわかっていても、、ここにいる。
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こどもは自分が嫌いか [雑談]

子供は好きではない、自分がわがままに生きてきたから、それよりわがままなくせに子供のわがままは聞きぐるしい。根っからのわがままをやってきたからなのか。命の限りに何かをやったことはない。どこか常にしらけている、それは仕方のない事なのか。秋の田に煙が立つのを見れば栗や芋や胡桃をもって集まる。そんな夕暮れの中で僕一人佇む、何もない空しいけれども僕の中では過去が凍り付いたままだ。 
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独り [昔語り]

子供の頃から一人で居るのが好きだった。くだらない空想の世界で遊ぶのが常だった。だけど、周りはみんな僕が社交的でみんなと遊ぶのが好きだと思っていた。わざわざ自転車で10キロ以上も離れた友達のところに遊びに行く姿は一人遊ぶのが好きだとは見えなかっただろう。本当は一人で川に行き魚をとったり笹舟を作って流したり、ある時は山に入って木の上に寝床を作ったり岩に穴を掘って木像を置いたりした。変わっていた変わっている、今でもそうだ。仕事をするのは酷く疲れる、特にほかの人と一緒にやることは苦しみ以外の何物でもない。何十人も部下を引き連れるなんてありえない。つくづく偉くなることには向いていない、会社もそのあたりはよくわかっている、今は部下は6人しかいない。発達障害や双極性障害と仲良くしているのだから自分を責める事もないとプラス思考で行けばいいとカウンセラーは言ってくれる。そうかもしれないな、60歳まで普通のサラリーマン全う(2年ほど休職はあるが)しつつあるのだから。まだ先はあるのだけどこれからもジグザグで生きていく
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夕景 [うた]

早出して四時半ごろに電車に乗ると、もう夕景は街に染みわたり、駅から見る西方には富士山のシルエットがはっきりと浮かんでいる。見上げれば歪んだ半月と宵の明星がランデブーしていた。もう十年以上見てきた景色。そんな田舎街にも似合わぬ色とりどりのイルミネーションが輝き、寒々しい通りを温める。クリスマスまではまだひと月もある、みんな何かをプレゼントするのだろうか。僕にはあげたい人はいる、けれどもあげるものがない。この寒さよ寂しさよ悲しみよ寂寥よ僕は抱きしめたままここにいる


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東京に枯葉 [うた]

やっと枯葉が舞う季節になった
マンション前の欅の葉が風に鳴る
シャンソンの枯葉より
ヴェルレーヌの落葉を思い出す
上田敏の訳の方だが何ともけだるい
そして懺悔の中にどこかあきらめにも似た
月下の一群の訳の方が重さより投げ槍感がある
日本人の感じる秋より感情が潰れている

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カタプレスと言う薬 [双極性障害]

今飲んでいるカタプレスと言う薬は高血圧のために出ていると医者は言っていたが
血圧は90-130とそれほど高いわけでもない。なんと米国ではADHDの薬として認可されていた
しかも注意欠陥性多動性障害の薬として効果があるように書いてある。
日本では未適用ではあるが主治医はそれを知っていたのだろう。だけど安定剤と一緒に
投与するのは良くないとも書いてある。ただ、カタプレス自体は毒性も副作用もほとんどない
もしかしたらADHDに少しでも光が見えてくれたら。でももう双極性障害まで行きついてしまっているから
やっぱりだめだろうな。でももっと若い人や子供に効き目があるといいな。
自分も随分疎外感を抱いたけど少しでも和らぐと前向きになれたかもしれない。
自分の性格やひん曲がった根性のせいだと叩かれるのは辛かった。
根本は自分なのでいわれなき差別とは言えないかもしれないが
この感覚は僕の生き方をずっと支配している

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流行病かな [ためいき]

やたら汗が出る目がしょぼしょぼする
眠いし肩がこるのは普通はインフルエンザの症状なんだが
でもコロナになるような所へは行っていない
普通の風邪にしては怠さが半端ない
やっぱりインフルエンザかな
今年は流行っていないはずなのに
呼吸音が雑音ぽくなっていやだな
早く帰って寝たいがこんな時に限って寝付けない
睡眠導入剤がデエビゴで弱いからかな
ちょっとだけ残っているレンドルミン使おうかな
でも断薬してやっと離せたのに元に戻らないかな

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休みだが [ためいき]

なんとなく嬉しくない、仕事が山のようにあるせいだろうか?追いかけられている感じが凄い。むかし仕事ばかりが毎日だった頃をおもいだすほど。余裕がない、何かに追いかけられている、もしかしたら寿命だとかそんなのっぴきならないものに追いかけられている気がする。折角痛みが落ち着いていたベーカー嚢腫がまた痛いし、背中や右腕の外側も悪化している。誰でもこういう時は弱気になるものだがそれにしてもだ、じっとしていると泣きそうになる。糖尿も悪化しているんだろうな、双極性も大鬱期だな、くだらないことで命を捨てないようにしなくては。
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追憶の旅 [たび]

10代のころからぼんやりと鉄道に乗って気ままに知らない駅で降りて時間を潰すのが好きだった。特別な名所や名物もちゃんと抑えてはいたけれど、そんなことより遠くまで電車で行くことと知らない場所につくことが楽しみだった。そして、あれから40年の月日が経ちもう一度あの駅に降り立ち自分の居た時間を思い出す。けれども多くの場合駅前は綺麗になり、逆に商店街はさびれ学生たちでむせ返った車内には老人が数人。そして駅員の姿はなく駅弁の立ち売りは何処にもいない。僕はそんなにながい時間を生きてしまったか、日差しも風も変わっていないはずなのに。
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花輪線 [たび]

久しぶりに大舘からディーゼルカーに乗って秋の東北を抜けた
花輪線は懐かしいガラガラと言うアイドリングの音を響かせて
赤や黄色に染まった野原や刈り取りの終わった田んぼの中を駆けて行く
小さな無人駅たちを越えて十和田南に滑り込む
駅前広場は綺麗になり明るいけれど人の姿はまばらで懐かしい駅弁屋さんもない
あたりまえだあれから40年の月日が流れ
学生だった私は還暦を迎えようとしている
そういえば昔は電車で寝てしまうことがなかったが
さっきは2つ3つ駅を覚えていない
前に来たときは快速列車で盛岡から来たんだった
この駅で列車の方向が変わったこともちゃんと覚えているのに
遠く遠くへ消えそうな秋の陽

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