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悔恨の残像 [想い]

何度も何度も目の前に現れる
自分が過去に犯した過ちや嘘をついたこと
これは本当に発達障害のせいなのか
それともただ心が弱いせいなのか
発達障害に似せて逃げていたのではあるまいか
子供の頃そんなものは知らなくても
なんとなく心に病があるように見せていたのではないか
心が腐っている証拠ではないか
ああ俺は生きていく価値がないのか
自殺しようとする衝動に襲われるのは
自分がつまらないものと知っているからか
こんな考えになるときのやるせなさは死ぬより辛いようだ
僕の薄汚れた後ろ姿は見せないように隠している
だけどみんな知っている

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そうだったね [昔語り]

マスクの上に覗く優しそうな眼差し
どこかで見たようだと目をつぶった
風が通る電車の中で
胸が痛くなる香りが鼻をくすぐる
そういえばこんな香だったねと
君のことを思い出す
忘れることができないのなら
もう消えてなくなれと思っていたのに
30年も昔のことなのに
どうして蘇るんだろう
辛い思いをさせた後悔なのか
でも一番辛かったのは僕のほうかもしれない
そんなこと絶対言えないけれども
自分を不幸にすることが術だった
子供だったんだね

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善光寺道 [たび]

駅から善光寺への道をほとりほとりと歩いて
いつものように参道の店を覘く
この時期は栗と葡萄と林檎が
いかにも買ってくれと並んでいる
だけどいつも買うのは姫林檎
昔はどこでもあったのに
最近は東京では見かけることが少なくなった
見かけても酷く小さくて酸っぱいか
ぼそぼそとして味気ない
だけどここに来れば必ずある
しかもお手頃価格とあれば目星をつけて
帰り道に唐辛子ををそそくさと買って
あとは栗菓子屋でおこわを食べて
持ちきれないほどの姫林檎
今年は出来なかったけれど
きっと来年はまた

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秋の三差路 [昔語り]

好きだからってそんなことたった一度言った
影が延びる寒い秋の帰り道
あの三差路を越えたら離れてしまう
心に決めて君に伝えた
そのまま一目散に自転車を飛ばして
少し泣きそうになって家に着いた
でもここまでで心使い果て
その先の返事は聞かなかった
だからあの子はいつも通り
柔らかな笑顔をためて見ている
そのままさようならの日が来て
また帰り道今度はあの子が
僕に好きだからって
それからどうなったかは言えませんけれど

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ストップかリタイヤか [ためいき]

もう何度やめようかと思っていた
それでもその悲しげな白い頬を見ると
言えなくなってしまう
僕はうつろな目の中で何を見ていたのだろう
だけど自分では言えなくて
少しづつ離れて行くように仕向けた
いつの間にか離れて行く
君はほかの誰かを好きになって
僕はまた空虚な空を見つめている
嫌いになったわけじゃなく
ちょっとしたほっとする瞬間を壊したかった
そんなことに巻き込んでしまってごめん
僕はこういう悲しい人ですから
これでよかったと思ってください
僕の勝手なわがままとわかっている

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あわただしい在宅 [ためいき]

在宅勤務はいいように見えてどうかな。宅配は毎日のように来るし昼飯は外へ出るにもコンビニでもルーチンは飽きてくる。洗濯や洗い物も妻が帰ってくる前にやらなきゃいけない。夕食の買い物と調理もある、リモート会議もあるし突然の呼び出しもある。いつも、会社には朝一(7時出社)で出ているから在宅の時は2時間以上寝ていられる、はずのなのだが、4時50分にやっぱり起きてしまう。二度寝なんてできないし、はっきり言って人といたくないから朝一で行っている。ほかの人が定時だと確実に2時間対面時間が減る。発達障害は乗り越えられないからこうやって自分の負担を減らす。それでも俯かず振り返らず停年まで。
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僕が終わるまで [うた]

白紙の手紙が頭の中を占拠してゆく
僅かな希望も見えなくなった
この頭の中が少しづつ縮んでゆくのがわかる
笑って受け入れるには心が弱すぎる
壊れてしまった心が一層軋んで泣いている
何もない瞬間がつながっていく
涙は溢れるのに心は何処へ行った
飲むべき薬もわからない
目に映るものすべてが絵画のように
現実からは遠くなる
終わりを見ることなく終わる

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長野では [たび]

駅から善光寺への道をほとりほとりと歩いて
いつものように参道の店を覘く
この時期は栗と葡萄と林檎が
いかにも買ってくれと並んでいる
だけどいつも買うのは姫林檎
昔はどこでもあったのに
最近は東京では見かけることが少なくなった
見かけても酷く小さくて酸っぱいか
ぼそぼそとして味気ない
だけどここに来れば必ずある
しかもお手頃価格とあれば目星をつけて
帰り道に唐辛子ををそそくさと買って
あとは栗菓子屋でおこわを食べて
持ちきれないほどの姫林檎
今年は出来なかったけれど
きっと来年はまた

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すきだから [昔語り]

好きだからってそんなことたった一度言った
影が延びる寒い秋の帰り道
あの三差路を越えたら離れてしまう
心に決めて君に伝えた
そのまま一目散に自転車を飛ばして
少し泣きそうになって家に着いた
でもここまでで心使い果て
その先の返事は聞かなかった
だからあの子はいつも通り
柔らかな笑顔をためて見ている
そのままさようならの日が来て
また帰り道今度はあの子が
僕に好きだからって
それからどうなったかは言えませんけれど

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分かれるべきこと [うた]

もう何度やめようかと思っていた
それでもその悲しげな白い頬を見ると
言えなくなってしまう
僕はうつろな目の中で何を見ていたのだろう
だけど自分では言えなくて
少しづつ離れて行くように仕向けた
いつの間にか離れて行く
君はほかの誰かを好きになって
僕はまた空虚な空を見つめている
嫌いになったわけじゃなく
ちょっとしたほっとする瞬間を壊したかった
そんなことに巻き込んでしまってごめん
僕はこういう悲しい人ですから
これでよかったと思ってください
僕の勝手なわがままとわかっている

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