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花輪線 [たび]

久しぶりに大舘からディーゼルカーに乗って秋の東北を抜けた
花輪線は懐かしいガラガラと言うアイドリングの音を響かせて
赤や黄色に染まった野原や刈り取りの終わった田んぼの中を駆けて行く
小さな無人駅たちを越えて十和田南に滑り込む
駅前広場は綺麗になり明るいけれど人の姿はまばらで懐かしい駅弁屋さんもない
あたりまえだあれから40年の月日が流れ
学生だった私は還暦を迎えようとしている
そういえば昔は電車で寝てしまうことがなかったが
さっきは2つ3つ駅を覚えていない
前に来たときは快速列車で盛岡から来たんだった
この駅で列車の方向が変わったこともちゃんと覚えているのに
遠く遠くへ消えそうな秋の陽

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