泣きますか [うた]
心が重いです背中が痛いです
泣きますか?泣きません
昨日が辛いです明日が怖いです
逃げますか?逃げません
時間がありませんもう戻れません
死にますか?いつかはそうなります
投げたボールは戻ってこない
せっかく手の中にあったのに
誰にも頼めない
そこから先は私の生き方だから
泣きますか?泣きません
昨日が辛いです明日が怖いです
逃げますか?逃げません
時間がありませんもう戻れません
死にますか?いつかはそうなります
投げたボールは戻ってこない
せっかく手の中にあったのに
誰にも頼めない
そこから先は私の生き方だから
呟くように [うた]
落ちてゆく夕日見つめてそっと呟く
あとどれくらい生きていれるだろう
別に生きることに執着するわけじゃない
これから素敵なことが起こるなんて
そんな幻なんて望まない
それでもまだ死んでしまうのはつまらない
さようならは遅い方がいい
また明日が来ればそれがいい
この夢はまだ続くのか [うた]
気がついたら誰もいない暗い道を
よろけながら歩いていた
灯りなどない道をとぼとぼと
ちっとも苦しくなんてないし
誰にも抜かれることもない
みんなもう行ってしまったよ
道はどんどん細くなるばかり
僕は何処に行こうとしているんだろう
それさえもわからずに
疲れちゃいないんだただ眠いんだ
酔生夢死そんな言葉になる
たぶんそうきっとそう
よろけながら歩いていた
灯りなどない道をとぼとぼと
ちっとも苦しくなんてないし
誰にも抜かれることもない
みんなもう行ってしまったよ
道はどんどん細くなるばかり
僕は何処に行こうとしているんだろう
それさえもわからずに
疲れちゃいないんだただ眠いんだ
酔生夢死そんな言葉になる
たぶんそうきっとそう
夕景 [うた]
早出して四時半ごろに電車に乗ると、もう夕景は街に染みわたり、駅から見る西方には富士山のシルエットがはっきりと浮かんでいる。見上げれば歪んだ半月と宵の明星がランデブーしていた。もう十年以上見てきた景色。そんな田舎街にも似合わぬ色とりどりのイルミネーションが輝き、寒々しい通りを温める。クリスマスまではまだひと月もある、みんな何かをプレゼントするのだろうか。僕にはあげたい人はいる、けれどもあげるものがない。この寒さよ寂しさよ悲しみよ寂寥よ僕は抱きしめたままここにいる
東京に枯葉 [うた]
やっと枯葉が舞う季節になった
マンション前の欅の葉が風に鳴る
シャンソンの枯葉より
ヴェルレーヌの落葉を思い出す
上田敏の訳の方だが何ともけだるい
そして懺悔の中にどこかあきらめにも似た
月下の一群の訳の方が重さより投げ槍感がある
日本人の感じる秋より感情が潰れている
マンション前の欅の葉が風に鳴る
シャンソンの枯葉より
ヴェルレーヌの落葉を思い出す
上田敏の訳の方だが何ともけだるい
そして懺悔の中にどこかあきらめにも似た
月下の一群の訳の方が重さより投げ槍感がある
日本人の感じる秋より感情が潰れている
僕が終わるまで [うた]
白紙の手紙が頭の中を占拠してゆく
僅かな希望も見えなくなった
この頭の中が少しづつ縮んでゆくのがわかる
笑って受け入れるには心が弱すぎる
壊れてしまった心が一層軋んで泣いている
何もない瞬間がつながっていく
涙は溢れるのに心は何処へ行った
飲むべき薬もわからない
目に映るものすべてが絵画のように
現実からは遠くなる
終わりを見ることなく終わる
僅かな希望も見えなくなった
この頭の中が少しづつ縮んでゆくのがわかる
笑って受け入れるには心が弱すぎる
壊れてしまった心が一層軋んで泣いている
何もない瞬間がつながっていく
涙は溢れるのに心は何処へ行った
飲むべき薬もわからない
目に映るものすべてが絵画のように
現実からは遠くなる
終わりを見ることなく終わる
分かれるべきこと [うた]
もう何度やめようかと思っていた
それでもその悲しげな白い頬を見ると
言えなくなってしまう
僕はうつろな目の中で何を見ていたのだろう
だけど自分では言えなくて
少しづつ離れて行くように仕向けた
いつの間にか離れて行く
君はほかの誰かを好きになって
僕はまた空虚な空を見つめている
嫌いになったわけじゃなく
ちょっとしたほっとする瞬間を壊したかった
そんなことに巻き込んでしまってごめん
僕はこういう悲しい人ですから
これでよかったと思ってください
僕の勝手なわがままとわかっている
それでもその悲しげな白い頬を見ると
言えなくなってしまう
僕はうつろな目の中で何を見ていたのだろう
だけど自分では言えなくて
少しづつ離れて行くように仕向けた
いつの間にか離れて行く
君はほかの誰かを好きになって
僕はまた空虚な空を見つめている
嫌いになったわけじゃなく
ちょっとしたほっとする瞬間を壊したかった
そんなことに巻き込んでしまってごめん
僕はこういう悲しい人ですから
これでよかったと思ってください
僕の勝手なわがままとわかっている
君のいる空気 [うた]
教室のむせた空気の中であなたが傍を通った時
そこだけ空気が透き通ったように見えた
うっとりとした目で見つめる僕のことを
あなたは気が付いてくれただろうか
雪のような白さと百合のような甘い香り
近づくだけで苦しくなる
図書館でばったり出会ったとき
口をついてどうしてだろう好きって
お互いに言ってしまったのはどんな偶然だろう
それからの時間を甘いものに変えた出来事は
近い未来の悲しみの足音だったのか
それでも恋が始まった
そこだけ空気が透き通ったように見えた
うっとりとした目で見つめる僕のことを
あなたは気が付いてくれただろうか
雪のような白さと百合のような甘い香り
近づくだけで苦しくなる
図書館でばったり出会ったとき
口をついてどうしてだろう好きって
お互いに言ってしまったのはどんな偶然だろう
それからの時間を甘いものに変えた出来事は
近い未来の悲しみの足音だったのか
それでも恋が始まった
快速電車 [うた]
どうしようもないほど悪い僕だったけど
いつも君は優しく笑ってくれたね
僕のことを最初で最後の人と
いつも言ってくれてたのに
ある日突然僕は消えたんだ
少し寂しい背中を見せながら
駅の階段上がるとき振り返らないと
想いながら君もこの町も見ることはないと
壊れすぎたんだ心が
君のようなあんまり完璧じゃないから
今は快速電車の中から
沈む夕日見つめながら
通り過ぎるホームに君を捜してる
会っちゃいけないとわかってる
見れば涙が止まらなくなる
だからいつも快速電車
いつも君は優しく笑ってくれたね
僕のことを最初で最後の人と
いつも言ってくれてたのに
ある日突然僕は消えたんだ
少し寂しい背中を見せながら
駅の階段上がるとき振り返らないと
想いながら君もこの町も見ることはないと
壊れすぎたんだ心が
君のようなあんまり完璧じゃないから
今は快速電車の中から
沈む夕日見つめながら
通り過ぎるホームに君を捜してる
会っちゃいけないとわかってる
見れば涙が止まらなくなる
だからいつも快速電車
忘れようがないのに [うた]
ずっとずっと夢に現る人は誰かわからないと思っていた
今日電車の中であの人とそっくっりな人に出会ったから
僕の心は一気に時を遡った
そう高校生の時補習の帰り道
どういうわけか一緒になった人
誰もが一歩引くほどの美人だったけど
みんなの評判があまりにも悪すぎて悪女神なんて言って
誰も話したりしなかった
僕は話のきっかけが無くてそのまま駅まで帰るところだった
そうしたら女神さまがねえ茶店でも行かないと声をかけてきた
いいよと二人で知り合いの店に行った
それからたぶん2時間くらい話しただろうか
中身はよく覚えていないけど最後に女神さまが
卒業までにお話しできてよかったと
ずっと追いかけていましたと囁いた
その時に見つめた女神さまの顔
そうそれがずっと僕の心の奥にいてくれた
ありがとう思い出せば美しい
今日電車の中であの人とそっくっりな人に出会ったから
僕の心は一気に時を遡った
そう高校生の時補習の帰り道
どういうわけか一緒になった人
誰もが一歩引くほどの美人だったけど
みんなの評判があまりにも悪すぎて悪女神なんて言って
誰も話したりしなかった
僕は話のきっかけが無くてそのまま駅まで帰るところだった
そうしたら女神さまがねえ茶店でも行かないと声をかけてきた
いいよと二人で知り合いの店に行った
それからたぶん2時間くらい話しただろうか
中身はよく覚えていないけど最後に女神さまが
卒業までにお話しできてよかったと
ずっと追いかけていましたと囁いた
その時に見つめた女神さまの顔
そうそれがずっと僕の心の奥にいてくれた
ありがとう思い出せば美しい