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合歓の花が子守娘に見えた [昔語り]

子守に出された子供が歌った歌という、五木の子守歌やあるいは竹田の子守歌、民謡ではないがあかとんぼ、どれも哀調を帯びた夕暮れのような歌。江戸の子守歌もそうだけど、なぜか守はお土産持って帰る。これをどうとるか何とも言えない気になる。中国地方の子守歌は通常版と違った、ちょっと違った怖い歌詞もある。私の田舎にも宇目の歌喧嘩や大分地方の子守歌がある、だけど、歌喧嘩はただの掛け合い歌の用が気がするし、自分御処この贔屓しているぐらいだからなんでこんな話をするのか、私が子供の頃、おそらく最後の子守娘を見た、ような気がするから。貧しい娘さんに子守をさせていた大きな農家があった、そしてその庭で子供を背負いあやす少女がいた。秋の陽が谷間に落ちその赤い煌めきと冷たい風と、半世紀を超える昔。今は消えた村にあった景色。
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