美女の忘れ物 [ものかたり]
また夢か現かわからぬが転寝に
会ったこともない女の顔に出会った
はっきりと顔は覚えているのに
見たことがない理想の女性でもない
細面色白下から見上げるように
何か言おうとしている
口の動きさえわかるのに
その女もその言葉も記憶がない
これはもしかしたら私が今の私ではなく
前世とかそういうものにあった人なのか
輪廻転生など信じているわけではない
ただ、旅をしていると初めてなのに
何となく懐かしく次に出てくる光景が
何故かわかる場所がある
日本中の町の作りは似ているから
これもデジャビュではないと思っているが
自分の中にわけのわからない感覚が
ずっと隠れ住んでいるのも
悪くはないな
会ったこともない女の顔に出会った
はっきりと顔は覚えているのに
見たことがない理想の女性でもない
細面色白下から見上げるように
何か言おうとしている
口の動きさえわかるのに
その女もその言葉も記憶がない
これはもしかしたら私が今の私ではなく
前世とかそういうものにあった人なのか
輪廻転生など信じているわけではない
ただ、旅をしていると初めてなのに
何となく懐かしく次に出てくる光景が
何故かわかる場所がある
日本中の町の作りは似ているから
これもデジャビュではないと思っているが
自分の中にわけのわからない感覚が
ずっと隠れ住んでいるのも
悪くはないな
かぎろひ [想い]
朝家を出る頃にはまだ日は昇っていない
けれども会社に着く頃には
東側に向いた窓の向こうが赤々と染まってゆく
昔読んだ人麻呂の歌のように
ひんがしの野にかぎろひの立つ見えて
かえりみすれば月かたぶきぬ
本当に群青色の紙に朱を落としたような
かぎろひがめらめらと吹きあがる
千年たっても変わらない光があった
けれども会社に着く頃には
東側に向いた窓の向こうが赤々と染まってゆく
昔読んだ人麻呂の歌のように
ひんがしの野にかぎろひの立つ見えて
かえりみすれば月かたぶきぬ
本当に群青色の紙に朱を落としたような
かぎろひがめらめらと吹きあがる
千年たっても変わらない光があった
夕陽が落ちたら [想い]
遠くなだらかな山の背に赤く息を吹いて太陽が沈んでいく
残った赤い残像を押しのけてオリオンが輝き始める
偶然にも生きながらえたこの身なら誰かのために捧げようか
転んでも倒れても弱弱しい脚と力ない腕で
血を流しながらここまで来たんだ
都会の端っこで空を見上げて
恨むことなく羨むことなく誰の邪魔もせず
どんなにつまらない奴だと言われても
人生は一度しかないと背中を押されても
僕にはできない自分のためだけに生きること
残った赤い残像を押しのけてオリオンが輝き始める
偶然にも生きながらえたこの身なら誰かのために捧げようか
転んでも倒れても弱弱しい脚と力ない腕で
血を流しながらここまで来たんだ
都会の端っこで空を見上げて
恨むことなく羨むことなく誰の邪魔もせず
どんなにつまらない奴だと言われても
人生は一度しかないと背中を押されても
僕にはできない自分のためだけに生きること
膵臓なんて [ためいき]
膵臓の検査した、膵嚢胞があったが前からのことだ。ただし以前はただありますね、だったが定期的な観察が必要になっている。癌になる可能性は数パーセント、ヘモグロビンA1cが急上昇してビックリ、一月で4も上がるか?お腹の調子が悪くまさかの検査だ。まだ結果は説明されてないが、あかんかな。