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金木犀によせて [懐かしい]

いつものように地下鉄の階段を上がって
金木犀の香りが流れてきて
半袖が冷たい秋の始まり
少しばかり眠いのはまだ6時半だから
熱いコーヒーを一杯買って
公園のベンチで空を見上げる
意外に青い空と冷たい風
金木犀の香りの中で
じっと目をつぶって下を向く
嘲笑とため息の呼吸が空しいか
なるようにしかならなかった
それでいいじゃないか
それの何が悪いのか
また今日が始まる
窓際老人の独り言

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