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清流は何処へ [いなか]

あの日橋の上で見ていたガラスのような川面と翠滴る岸辺の風景半世紀を超えても変わっていないだろうかと真夏を連れて歩いてきた川辺に下りて足をつけて流れに委ねてみれば冷たく遠い日の感覚に目覚める
あれはこんなに胸が悲しみに沈むような体験だっただろうか懐かしい想い出のワンシーンではなかったかあの日失ったものは決して帰っては来ないそれはそうだけれど長い年月の間に癒され昇華され失われたはずではなかったか少年はもう老人となり心はひび割れて何も感ずることが無くなっていたのではないかさようならという言葉は悲しくもあるが全てを清めてしまう最後の兵器なのだありがとうだってそうだろう僕はずっとさようならありがとうと念仏を唱えている時間を消すために

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おいらのCOCOAに [糖尿病]

おいらの携帯のココアに濃厚接触者が初登場した。先週末の3日間、部下の一人が陽性になったから。700日以上何もなかったのだが、一応知らせることがあることは確認した。今のところ陰性だし症状もない、同じ部屋からチームスの会議を飛ばしていたから30センチくらいしか離れていなかった。糖尿病の持病があるからかかると厄介らしいが、そう簡単には移らないらしい。とりあえずはビタミンCとタウリンだと思い買ってきた。でもいつまで無事でいられるのか、わからない。
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好きと言えば終わったものを [ためいき]

どうして正直に好きと言えなかったのだろうあんなに仲良くいろいろ話したのに君の友達から君のこと好きかと聞かれてその時には何も考えずに誤魔化してしまったそんなこと何度も繰り返して来たの原因はここだった
今ではありえないけれどお互いを想いながらわざとぎりぎりですれ違うそれは駆け引きなんかじゃなくて癖なんだと思う同じ場所で同じ時間を保っていたいのに馬鹿だね馬鹿だよそれができない教室の隅で朝からおしゃべりしたり帰り道も一緒に帰っていたのに誰が見ても仲のいい二人だったただお互に恋人と言えないだけが違ってた


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夏休みに会えない [懐かしい]

夏休みがやってきて君と合えないだから微かな希望で部活に行くそこにはヘアバンドして汗びっしょりの君がいた練習中には声もかけられない僕もそれどころではないだけど終わりの時間が来ると君と一緒に帰れる白い夏服の水色のラインが鮮やかに僕は決して聞こえないように可愛いねと呟く君は何か言ったって聞き返すけれど僕は笑いながら何にもとしか言えない君の可愛さは夏の輝きを超えて僕を虜にする帰り道のたった30分が僕の夏休みの全てそれは実るとか散るとかそんなことさえ越えて時の押し花
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恋は馬鹿げたことか [想い]

人の恋はつまらなさ過ぎて辟易してしまういつか夢にしていた恋物語は若い頃の僕たちそのもので最初の一歩から心が痛くて進むのも戻るのも失敗しそうでそんな狭間に落ちていることこそが恋と感じていた隣に座った君の髪の香りと汗ばんだ腕の冷たさを僕は受け止めきれずにじっと涙をこらえてたそんな月日が流れてキスをして抱きしめてそうして大人になると言うけれど僕はそんなことを受け入れられずに茶化していたやがて君は去ってゆく僕は傷を抱きしめるそれでもきっと新しい時が来て夏の日の夕立のようにキラキラ木漏れ日が帰ってくると思うしかないんだ思わなきゃやっていられない水たまりに映った空のグラデーション滲んだ目で見つめてる


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やがて悲しき在来線 [たび]

新幹線ができると在来線は皆死んだような線になる
新幹線の駅が出来て幹線でなかった線は少しは
乗客も増えると思ったがさにあらず
忘れ去られて退場の日を待っているそう思えるしかない
何度も行っている糸魚川の駅とそこから伸びる大糸線は
少しは人が増えると期待していたがあまり効果がなかったようだ
フォッサマグナミュージアムに行って海岸でヒスイを拾い蕎麦屋行って
夜は寿司屋行って少し酒飲んで、翌日にはまたヒスイを拾って
大糸線でのんびり帰る。途中で降りてまた蕎麦でも食って
松本であずさに乗り換えて帰る。その昔、まだ新宿発の急行アルプスが
あったころ、南小谷の駅で糸魚川行きに乗り換えるのに自販機の
缶コーヒーだけで暖をとっていたころを思い出した
ムーンライト信州では白馬の駅で同じことをしていた
木崎湖で温泉に入りヤマボウシの実を食べ青木ではブナの実を拾った
安曇野にも何度も行ったが駅を使う人も多かった
一人くらいでは意味をなさないかもしれないがまた行こう大糸線に

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定年延長 [ためいき]

定年延長が来た、仕事は変わらず賃金は70%、これはまだいい方だろう。部長では無くなるので決裁は無くなる、だけど実務を持つ身だから、新しく来る人が決まるまで同じ。文句は言わない、ただ便利屋稼業から抜けないとあとが大変
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