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忘れようがないのに [うた]

ずっとずっと夢に現る人は誰かわからないと思っていた
今日電車の中であの人とそっくっりな人に出会ったから
僕の心は一気に時を遡った
そう高校生の時補習の帰り道
どういうわけか一緒になった人
誰もが一歩引くほどの美人だったけど
みんなの評判があまりにも悪すぎて悪女神なんて言って
誰も話したりしなかった
僕は話のきっかけが無くてそのまま駅まで帰るところだった
そうしたら女神さまがねえ茶店でも行かないと声をかけてきた
いいよと二人で知り合いの店に行った
それからたぶん2時間くらい話しただろうか
中身はよく覚えていないけど最後に女神さまが
卒業までにお話しできてよかったと
ずっと追いかけていましたと囁いた
その時に見つめた女神さまの顔
そうそれがずっと僕の心の奥にいてくれた
ありがとう思い出せば美しい
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鉄路の続き [たび]

終着駅には多くの場合物語がある
夏草しげる車止めの向こうにもトンネルや路盤があったり
ホームは本来終わる場所ではなかったと言いたげに
一日数本しかない列車を待っている
最北の駅にはかつての樺太航路の後があり
かつての夜行列車の終着駅だった駅の近くには
連絡船が停泊している
過疎で途中で分断された駅には郊外型の電車が
寂しく泊まっていたり古い車両とハイキングそして駅弁屋だけが賑わう
もちろん最初から終着駅としてできた駅もある
駅の待合室で見つけたいい日旅立ちのポスターが
色あせて寂しさを誘った
終着駅は終わる駅もおう戻ることはない執着駅にはしない
愁着駅にもならない淡々と終わる
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ビー玉の見たもの [うた]

指の先から弾き飛ばされたビー玉が
他の玉たちに当たって欠けた
あれほど輝いていたすべすべの肌が
白い指紋のように渦を巻き
欠けた粉を飛ばして止まった
布の袋に大事に入れられていた玉は
ガチャガチャした袋に入れられた
それからずっと袋の中で
押し合いへしあいずいぶん長い時間の後
久しぶりに見た光は真っ赤なるつぼの中だった
それから玉の話は知らない
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もし僕が生まれ変わったとしても [ためいき]

もしも僕が別の人格だったらどうだろう
これは僕がいい人だなんて言いたいわけじゃない
ほかの人はどう考えるかがわからない
まず小学校で発達障害で先生や同級生やご近所から
お前は我儘で自分のことしか考えてていない
学校にほかの子の勉強の邪魔をするために来ている
学校に来ない宿題してこない教科書持って帰らない
あの子と遊んじゃいけない・・・
その後バイクの交通事故で半年以上入院する
留年して新しい学年になったら
同じクラスの子から攻撃を受ける
この原因も発達障害、いわゆる注意欠陥性多動性障害
勉強は嫌いで抵当にしてたら希望の学校には落ちた
だが何を考えたか親に頼んで浪人した
勉強は苦手で嫌いだったのに何を考えたのか
浪人の日々はつまらない孤独な日々で
こんなこともうしたくないと思っていた
翌年なんとか志望校の一つに合格し東京へ出た
大学時代は学校にはサークル以外ほとんど行かず
旅と酒と麻雀とバイトの日々だった
しかもテストの勉強も嫌いだから
手に入れた模範解答も使わず最後はそれさえ手に入れず
気がつけば留年が決まり流れるまま
それでも就職活動はやってなんとか卒業もできた
こんな適当な生き方で社会人になった
ダメ人間の典型だろうと信じる

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成功しない生き方 [想い]

成功とは何ぞや?関係ない事と思い生きてきた59年間。お金か?お金はない、マンションと退職金があるだけで富裕層とはいいがたい。ただその日の生活にも困っているわけではない。出世か?それもどうでもいい、上場会社の部長に40才そこそこでなったが今でも部長のままだ。健康か?これはだめだ、注意欠陥性多動性障害を最初から持っていたが、それが双極性障害を発症すると、糖尿病や神経障害などを引き起こし、入院を10年で5回ほどしている、手術は2回。これも、仕方がないとあきらめる。才能も努力もしないとなればこれが当たり前。もう反省は十分したから、これでもいい、おそらくいっぱい努力しても自分の底力はこんなもの、もう日暮れがそこまで来ているし、寒い風も吹いてきた。別れは近い。
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好かれていないでもいいーダメな男の言い訳 [ためいき]

子供のころからなにも進歩していない
何をやってもダメ何をやっても続かない
誰をうらやんだり嫉妬したりはないけれど
生き方を悔やんだり自分を恨んだり
何の役にも立っていない
誰のためのもなっていない
夢なんて昔から無かったし
誰かより先に進もうと考えたこともない
こんな僕でも生きてはいたい
誰の邪魔もしませんから
誰にも怒りを向けませんし
言ってほしいことを言えるように
努力だけしています
好きになってくれとは言いません嫌いにならないで
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誰もいない学校 [うた]

夏休みがまだ半分あると言うのに
自転車に乗って学校へ行く
誰かいないかなと校庭を覗く
できるならあの子がいないかな
そんな思いを裏切るように
真夏の校庭には誰もいない
ひまわりとカンナが揺れている
しおしおと自転車を押して帰る
想いでは蝉の声
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夏夕空 [うた]

空はパステルカラーで遠くでは雷鳴が轟く夏の夕べ
さっきまで泣いていたミンミンの声も止んで
疲れた僕にはニイニイゼミの耳鳴りがシイシイ
目の奥が痛いよ息ができないよ
あの合歓の木の下で埋めてもらおうか
走すれば夕景に溶けて消える
この世に余分で汚いものとして

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いつものように8月15日 [想い]

今年もこの日が来た、といっても若い人には何の感慨もないだろう。私とて戦争は知らない、薄れゆく記憶の中でその痛みはいつか、カッコ良いとか当たり前になってゆかないように望もう。人は同じ間違いを何度繰り返す、そして反省してまた忘れる。自分の欲求を満たすための道具として闘争を刷り込まれているからだ。そんな遺伝子を削除することができなたら、だけどそれは進化をやめることに他ならない?たぶんそれは嘘だろう、自分の行動を肯定するための。

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名簿 [昔語り]


手元に古い同窓会名簿がある。古いと言っても10年ほど前のだが、それでももう物故者にかなりの名前がある。
この手の名簿は減ることはあっても増えることはない。当たり前のこと、けれども懐かしさより一抹の寂しさを感じてしまう。
ふるさとを遠く離れてただ社会の隅っこで目立たぬように生きている自分にとって、過去を知る人がいる場所はとても表に出にくい。
注意欠陥性多動性障害で嫌われたこともあったから、いやそんな単純なことでもない、部活ができなくなって何かを見失って
虚構の世界に逃げ込んだから、もう表の世界には出られない。

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