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悲しみの塊を抱いても [想い]

人は誰でも、どこかに悲しみの固まりを抱えている。そんな重いものはおいて来ればいいと言われても、思い出と言う鉛より重い塊をも売り出すことなどできない。捨ててしまえばどれだけ心がすっとするかわかっている。だけど、重くじめじめしてある時にはもうカビ臭い、それでも持っていたいのだ。だから、捨てなさいとは言わないよ。死ぬまでどうせ抱えているんだろう、だったらその周りだけでも光を当ててカラッとしよう。折角二面性をみんな持っている、それは悪い事じゃない。おいで、ここへ僕が忘れていた古い歌を歌うから。そのままでいいから
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海が見たくなった [双極性障害]

ただ寄せては返す波を見ているだけではなんだか心がいたたまれぬ
それでも海を見るために電車に乗って誰もいない浜辺に降り立ったけど
北風に揺れる松並木もシャッターを閉めた民宿も
こんな終わりの時間を共有するためじゃなかったと
吹きすさぶ風に襟を立ててシーグラスを一つ拾った
たわいもない事だけどこのシーグラスが愛しくて
いつもなら海に投げ返すものを静かにポケットにしまい込んだ
これが今日の目的だったかどうかそれはわからない
これでよかったとも言えない

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