悲しみの塊を抱いても [想い]
人は誰でも、どこかに悲しみの固まりを抱えている。そんな重いものはおいて来ればいいと言われても、思い出と言う鉛より重い塊をも売り出すことなどできない。捨ててしまえばどれだけ心がすっとするかわかっている。だけど、重くじめじめしてある時にはもうカビ臭い、それでも持っていたいのだ。だから、捨てなさいとは言わないよ。死ぬまでどうせ抱えているんだろう、だったらその周りだけでも光を当ててカラッとしよう。折角二面性をみんな持っている、それは悪い事じゃない。おいで、ここへ僕が忘れていた古い歌を歌うから。そのままでいいから