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放浪者 [たび]

若いころ何の目的もなくただ電車に乗って遠いところへ行った。真冬の信州や糸魚川や遠野に行って、宿も取らず駅の中で寝袋に入って寝ていた。まだ夜行列車があったころで、夜行列車のある駅は駅が閉まらなかったが、それ以外の駅だと駅舎の中に入れなかったり、暖房がなく吹きっさらしだったりした。公園の東屋で朝まで頑張ったこともあった。大風邪ひいてそのまま病院送りなんてこともあった。あるいは朝からやっている温泉に入って体が溶ける感覚を楽しんだ。いまはやらない、奥方から禁止命令が出ている。何故か夏にはあまりやらなかった、安心だが蚊がうるさいからだろうか。私はこんな体験が普通だと思っていたが、意外とほかの人にはないらしい。双極性障害の症状なのだろうか、それも注意欠陥性多動性障害のせいなのか、わからない。
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