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愛の歌なんて作れない 3 [うた]

あの日からずっと君の香りの中にいた
どこを見ても何をしても君だけを探してた
やがて季節はまたカタリと音を立てて回ると
風が白みを帯びて雲が高くなって君が遠く見えた
いつものように城跡へ続く道を登っても
息せききってついてくる君はいない
君にはずっと好きだった人がいて
二人で歩くうれしそうな
それでいて悲しみを帯びた君がいた
僕は何も言えずに遠くから見てた
さよならのため息が白く流れて消えた

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